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ほうじょうさんぽ前編~歩いて見つけたランドスケープ~

こんにちは。総合学域群第二類2年の金森朋之です。今回はつくば市の北に位置している北条という町でぶらぶらと散歩していた中で見つけた北条の歴史や景色についてランドスケープデザインや都市計画といった視点から見ていきたいと思います。



まずつくばセンターから来たバスを交流センターというバス停でおり、歩いてみたときに最初に目に留まったのがリンリンロードでした。リンリンロードは筑波山の周辺から土浦を通り霞ヶ浦を一周する自転車や歩行者のための道であり、私もつくばから土浦に行くときに使ったりする道なのですが北条のまちの中でリンリンロードが走っていることを初めて知りました。そこでせっかくならとリンリンロードを歩いてみることにしてみました。

リンリンロードを歩いてみると両側に美しい街路樹が等間隔に並んでおり自転車で走ると非常にきれいで気持ちのいいものなることが歩いていてもわかります。また、そのまま歩いているだけでも町の中心部にいるとは思えないような緑で囲われた美しく気持ちの良い気分で歩くことができました。また、リンリンロードを使っている人たちを見てみるとメインの利用者である自転車でのサイクリングを楽しむ人々だけでなく下校中の小学生や中学生、散歩や買い物をしている地域に住んでいる人たちもとても多く地域の人たちに愛され使われてきている道なんだと思いました。



リンリンロードを北条のまちの外れまで歩いてみると何かの跡のようなものが現れてきました。これはリンリンロードが1987年まで存在していた筑波鉄道というつくばと土浦を結ぶ鉄道路線の廃線跡を利用した名残のようで常陸北条駅の跡でした。駅といっても写真からわかるようにホーム部分の高さが少し高くなっているだけで駅舎や跨線橋などは何も無いようでありホームの上に木々や花、植物が植えられているだけのようでした。しかし、そのような空間が逆に落ち着きがありリラックスできるような場所でした。



この写真での左右に通っている道が不自然にリンリンロードとの交差点前で坂となっておりこの坂は旧筑波鉄道との踏切があった場所のように見えます。このようにリンリンロードが筑波鉄道の廃線跡であると思うといろいろと見えてくるものがありおもしろいです。このように、リンリンロードについて詳しく見てみると、廃線跡の土地を有効活用し地域おこしのために様々な工夫がとられていることに気づくことができます。また、ロード内での景色などでランドスケープの考えが随所に見ることができる道となっていました。



次にリンリンロードから抜けて北に歩いていくとリンリンロードと平行にある水路とを見つけ、水路沿いを歩いてみることにしました。水路沿いを歩いてみるとそこは非常に落ち着いた雰囲気の住宅街でありとても長い水路のすぐ隣に並ぶ道路と住宅がありました。この中では水路が普段の生活と融合しており水路のきれいな水から感じられる清涼感とその周辺に生育されている植物がとても気持ちのいいものとなっていました。またさらに奥に進んでいくとだんだんとまちの終わりが近づいてきて水路と水田とが合わさった田園風景が見えてくるようになりました。



また、水路を歩いている途中で見つけた町の案内看板を見てみるとこの水路は北条のまちの北にある山にかつて存在した多気城の外堀であったいわれており北条の商店街のすぐ南側を流れているのがわかります。また、この水路を境として昔からあった市街地と新たに作られていった町があるように思えてきました。このように北条の町並みを見ていくと自然と歴史のある土地が融合した町であることがわかってきました。次は後編として北条のさらに北のほうを歩きながら北条の歴史と町並みについてみていきたいと思います。

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