遠距離地元愛を続ける理由
Studio weekend横山さん、鶴身さん、丸山さん、小林さんに聞く
聞き手・構成 嶋田珠々
Studio weekendのメンバーは大阪で仕事をしていたが、メンバー4人中2人の生まれ育ったつくばに何か還元したい、地域の方と繋がり何か活動したいという思いがあり、活動のきっかけを探していたところに、R8コンペを見つけ、プランを計画した。学生時代は建築を学び、現在は設計の仕事をしているため、ものづくりをやってきたことを生かせること、移動しながら賑わいの場所を作ることをテーマにイベントやワークショップをしたいと考えた。
コンペを通してつくばの子どもたちを対象にした「家具づくりワークショップ」を行なったり、街のイベントなどに参加したりする取り組みを行なった。
平日は企業で働き、休日の週末に地元つくばに戻り活動するStudio weekend横山さん、鶴身さんに活動を通して大変だったことや今後の展望等を伺った。
―活動を通して特に大変だったこと、困ったことはありますか?―
「家具づくりワークショップ」に関して
「studio weekend」の理想のかっこいいものを作りたいという思いと子どもたちが楽しんで作れるモノを提供したいという思いがせめぎ合う葛藤があったり、バランスを取り、最終形態までコントロールしたりすることが難しかったです。何か作業があるたびに、遠方(大阪)からつくばに作業をしに行かなければならず、4人全員が集まるのは難しかったため、シフト制で担当を決めていました。
また、仕事と両立し、ワークショップの準備(買い出し、木材を切る作業など)をしたことも。ワークショップの準備では、子どもたちの作業範囲を決めるのが難しかったです。作業が単純すぎると、面白さや達成感が減ってしまうし、木材を切るなどの普段なかなかできない作業の楽しさは大きいと思うが、危険な点もあり責任も大きくなります。参加料も取るか取らないかもセンシティブな問題で、作ったものが持ち帰れない状態だと特に難しかったです。
限られた時間と場所の中でご苦労がたくさんあったのにも関わらず、皆さんで協力して成功されたのですね。
―遠方でお仕事をされていたということで両立が大変な中での活動でしたが、実施できた理由、今後も活動を続けたいと思う理由はなんですか?―
自分たちが楽しい好きという思いを持って、活動ができたことです。コンペを通して人との繋がりでき、周囲の協力があったからだと思います。
―今後の展望として思い描いている活動はありますか?―
一過性のものではなく、地元つくばでルーツを生かして活動を続けていきたいと思っています。筑波大学のADPやぺデカフェ、フージャーズとのコラボもしてみたいですね。「ヒューマンスケール」や「家具」や「移動」ということをキーワードにさまざまなコンペにも参加していきたいと思います。
聞き手の感想:
筑波大学の卒業生ということでアットホームにお話ししてくださり、学生時代の懐かしいエピソードなど共通する部分もあって、とても楽しい時間でした。今後私たちがWS等を企画・運営する際にはぜひご相談させていただけたら幸甚です。よろしくお願いいたします。