大曾根の良さを感じてもらえるように
大曽根協議会の川村さんご夫妻とのインタビュー
聞き手・構成 ハンセンマックス
川村さんご夫妻は大曾根でもっくん珈琲を始め、同協議会のメンバーとして地域活性化を目指している。ロケーションや自然を活して、大曽根の良さを地域の住民に感じてもらえるように活動している。2019年にもっくん珈琲からスタートし、「大曽根・花畑・筑穂タウンマップ」の製作やつくばのケーブルテレビACCSの放送などを行っている。学生時代は筑波大学に通い、「つくばを知っていたつもりだったが、自然と街が調和するこんな地域もあるのかと改めてつくばの良さ、このエリアの良さを感じた」と過去のインタビューで語った。
筑波大学生として、地域活性化に支援するために川村さんご夫妻の経験から学ぶことがたくさんあると思った。そのため、川村さんご夫妻にインタビューを行う目的でもっくん珈琲を訪ねた。
質問:大曽根を他の地域と比べると、どういうふうに違っているんですか?―
大曽根にはたくさんの特徴があります。まず、つくばの中心部からそれほど離れていないため、大曾根へのアクセスが非常に良いことです。また、他の地域に比べて筑波大学にも近いです。学生が自転車で大曽根に来ることも可能です。しかし、残念ながらこのことを知っている人は少ないので、このアクセスの良さをもっと知ってもらいたいと思っています。また、大曽根の自然も豊かです。
―今までの活動で困ったことはありますか?―
時には地域活性化につながるようなアイデアを出すのが難しいこともあります。アイデアを出すためには、元気で積極的に参加することが大切ですが、毎回全員がそれを実現できるわけではありません。そのため、会議以外で個人的にアイデアを出すこともあります。自主財源なフリーペーパーとして 毎年作る予定です。
―なぜ大曽根MAPや放送番組を作ろうと思ったんですか?―
アイデアがなかなか出てこない中で、「これはどう?」という
感じで出したアイデアです。大曽根を活性化するために個人的
に考えて、これを機会に街を歩いてみたいと思いました。
住民の間の連帯感を高めるために、地域の範囲を意識してもら
いたかったです。くすのき隊や小学校が取りまとめていた情報
を集め、いろいろな見方ができるものを配布しました。自主財
源のフリーペーパーとして 毎年作る予定です。
テレビ番組「大曾根・花畑・筑穂 散歩道」の放送は個人で動画
を作ってみたくて協議会に持ち込み、協議会として出すことにして良いか相談しました。 特に年配の人は自分たちがTVにうつるインパクトが大きいようで、とても好評でした。自分が住んでいる近辺でやっている「どんど焼き」をYoutubeで知る、地域の住民間で認知度をじわじわ上げています。
―今後の予定はありますか?―
今後の予定はいくつかあります。フリーペーパー(MAP)の広告件数を増やして財源確保したいし、インタビュー記事なんかも載せていきたいと思っています。さらに、廃校を利用して塾を開き、教育に絡めていきたいと思います。協議会とは別でやっているジオパークの活動を地域に絡めていくつもりです。郷土愛に関わる学問としての地誌学、楽しくやるのが面白そうです。
交流センターをリノベーションするなどして、交流拠点として機能させることを考えています。実はセンターにも研究学園にも下妻にもつながるバスが停まる重要なハブ地点です。
もっくん珈琲は今は「人」の性質がやや強いので、今後はそこで取りこぼしてしまっている人たちも来ることができる場所にしたいです。最後に、大学に近いので、学生たちに来てもらうことを期待しています。そこで、自然な形で地域住民と学生が交流できる仕組みがあるといいと思います。
―インタビューを終えて―
今回、もっくん珈琲の川村さんご夫妻にインタビューをして、大曽根の印象をよく受けた。最初は大曽根地域活動のことを何も知らなかったが、大曾根が持つポテンシャルを知ることができた。川村さんご夫妻は、この地域に愛情と熱意を持ち、自分たちのやり方で地域を改善していることを示してくれた。自分たちのアイデアやモチベーションで、大曽根に活気を与えている。アイディアで特に感じたのは、川村さん自身のモチベーションから始まったということ。一人で作って一人で動画を撮ったからこそ、アイデアが大きく膨らみ、今ではテレビでも放送されている。川村さんと一緒に、大曽根を成長させ、そのポテンシャルを発揮させていきたい。