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廃品回収ロールプレイ

s2621659
49 分前
読了時間: 4分

こんにちは。理工学群4年の上原己太朗です。自分は理工学群でコンクリートの性状、特に破壊や劣化に関連した研究をしています。なので本来は栄周辺でコンクリート構造物を見つける予定だったのですが...この地域には木造家屋が多く、高架のようなコンクリート構造もほとんど見られないため、視点を変えてコンクリート以外の物の劣化や破壊の様子を調べることにしました。

まず初めのスポットは畑の中にぽつんとある電気屋だったところなんですが、たくさんの廃材が置かれています。かつては店名しかなかったであろう壁面に大量に看板が取り付けられ、屋根の上やガレージの前にも大量の物が散乱しています。電気屋として廃業した後に不法投棄先にされてしまったのでしょうか。散らばっているものはそこまで古くなく、色の落ちていないプラスチック製品もあったので捨てられてからそこまで時間がたっていないと思われます。

畑の中を進んでいくと今度は放棄されたビニールハウスが見えてきました。その横で見事に全体がさびたタンクを発見しました。金属が放置されるとこうなるというとても分かりやすい例です。ビニールハウスの横にあることから水や肥料を蓄えるためのタンクだったと推測されますが、普通さびないようにコーティングされているはずなので、それがなくなってしまうまで10~20年ほど放置されているのではないでしょうか。現在の農業の担い手不足を考えれば撤去するためにお金をかけて人手を集めたりするのも負担になると想像できます。ここまでさびてしまえば再利用も難しいため、おそらくこのタンクは今後もここでさびていくでしょう。


突然暗い画像ですいません。撮影しているうちに陽が落ちてしまいました。これは八坂神社の境内にある朽ちた木の写真です。まだ青い葉が茂っているように見えますが、これはもたれ掛かって生えている後ろの木の葉なんです。この木自体は完全に枯れ、幹の中央に見える竹のような植物は内部を貫通して生えています。若干グロテスクな印象さえ受けますが、後ろの木がまだそこまで大きくないことから、実際には手前の木が枯れた後に後ろの木がそれを支えにして生えています。また、木に空いた穴は内部を昆虫が食べたとも考えられます。このように考えると、ありがちな感想ですが自然における腐食や枯死は次の成長へつながっているんだと感じます。

これは別日に撮影した、栄周辺では数少ないコンクリート構造物のである水路にかかるコンクリート橋の一つです。一部土管を用いている箇所もありましたがほとんどの橋は同じU字のコンクリートブロック(U字溝)でできていました。この画像をよく見てみると、コンクリートにいくつも水平方向の線が入っているように見えます。このうちほとんどはこの橋を組み立てているブロックの境界で、これらはひび割れているわけではないのですが、一番上の線は明確にコンクリートがひび割れています。これは脱輪防止で橋の縁にコンクリートで盛上がりをつくったものが割れており、ひび割れが進行すれば盛上がり全体が外れることも考えられます。こういったブロックとコンクリートの境界は接続が失敗しやすいです。みなさんももしコンクリートブロックの上にコンクリートを打設することがあったら気を付けてください!

最後に見つけたのは茶筅です。全然嘘です。これは枯れた竹の根元です。はじめに見たときは本当に茶筅だと思ったのですが、茶道家が破門されたあとのように大量に落ちていたことに違和感があったため、気が付くことができました。正直なところ、これが今回の取材で一番面白いものでした。これを見つけてただの道端にも、よく観察してみると面白い発見が隠れていることを実感しました。身近な自然に目を向け、疑問を持ちながら観察することで、日常の風景が新たな学びの場になるのだと感じました。


今回、いろいろな古いものを探しましたが、普段意識していないだけで時間の経過を感じさせるものは街中に点在していました。時間の経過は私たちにとってうれしいものではないですが、古くなったものの過去について考えることはそれを楽しむ一つの方法なのかなと思いました。


 
 

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