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小田のまちの用水路〜歩いて見つけたランドスケープ〜

こんにちは、芸術専門学群2年の杉山葵子です。




今回、取材で小田を散策している中で、ふと景観の中に気になるものを見つけてしまいました。そう…それが「用水路」です!!!


まあ言ってしまえば用水路はどこにでもあるものなんですが、今は上がふさがれてしまっていたり、なくなってしまっていたりするところも多いですよね。小田の用水路は、ふさがれることなく道路の両脇にあり、その上に小さな橋を渡しておうちに入る仕組みになっていました。つまり家の下部分が一部用水路に浸かっている形なんですが、その部分がお宅ごとに違っていてすごくかわいいんです…!今回はその中のいくつかをご紹介します。




まずはこちら!整然と積まれた石積みの壁ですね。上の塀に比べて明るめの白っぽい色合いの石が使われています。上の塀部分よりもゴツゴツとした素材感で思わず触ってみたくなっちゃいますね。何といっても苔がいい味を出していますよね〜!無機質な石と有機的な苔とのコントラストが美しいです。石自体が明るい色目なので深い緑の苔が映えていますよね。隙間から植物が生えているのも月日を感じさせます。光が反射した水面との一体感があるな〜と思いました。




続いてはこちら!大きめの石が不規則に積み上げられています。昔のお城のお堀を彷彿とさせる堂々とした佇まいですね…!先程のものとは対照的に、こちらは上の塀が明るめの色、下の壁が暗めの色になっているので、よりどっしりとした印象を受けるのかもしれませんね。上の塀が規則的な積み方、下の壁が不規則な積み方ということも相まって、コントラストが印象的です。




そしてこちら!今まで紹介してきたものと大きく違うのは、上の塀部分がコンクリート打放しになっている点ですね。対して下の壁部分は大きめの石が整然と積まれています。素材感としては新しい・現代的なものと、古い・時代を感じさせるもの、という対比的なものがありますが、どちらも規則的で整然とした印象を受けるので、統一感があります。統一感という部分に着目してみると、隣の門柱は色合いを見ると上の塀と近く、石の大きさ、質感は下の壁と近いので、門柱まで含めた統一感があると言えるかもしれませんね…!コンクリート打放しのアクセントが効いた景観です。




最後にご紹介するのは、今までとはちょっと違って用水路が途中で曲がり、川に近くなっているものです。家と家の間を通って、一体どこにつながっていくのでしょうか…。冒険心がくすぐられますね。




これで私の見つけた小田のかわいい用水路紹介は以上になります!用水路は見た目が素敵で雰囲気のあるものがあるだけではなく、散策している間は、用水路から聞こえてくる水の音や、生き物の声に癒されました。今回紹介したもの以外にも、個性的な用水路の壁はまだまだあります。みなさんも小田で散策される際は、

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