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古典的なお家がつくる  栄の通りの景観

こんにちは、筑波大学人文学類3年の杉山常盤です。今回はつくば市栄の住宅地の景観に注目したいと思います。


この記事を読んでくださっている方は、昔から筑波や栄に住んでらっしゃる方もいれば、大学に通うなどのきっかけで他の所から移ってきた方もいらっしゃると思うのですが、「筑波は地元とこういうところが違うなあ」と私が思う特徴のひとつに、和風で敷地の広いお家がやけに多いのではないか、という点があります。


横町から金田城跡の方面に続く、つくば市立栄小学校前の通りは、この傾向をよく示していると感じました。

敷地がしっかりと塀で囲まれていて、通り沿いにずっと塀が並んでいます。石造りの塀でも大きい石でお城の石組みのようにしてみたり、色ちがいの石を使ったり装飾が施されていたりしています。

お家自体も和風の瓦屋根や門の様子がみられたり、壁や屋根は現代的な塗装でも和風建築の構造がみられ、全体として古典的な雰囲気になっています。

また、一軒一軒しっかりとお庭をもっているので、通りからも様々な庭木が見える所が魅力的だと感じました。

お家自体はかなり連続しているのですが、庭木のおかげで緑がバランス良く取り込まれているのかなと思います。

季節がらお花はなかなか見つからなかったのですが、通り沿いにきれいなつぼみ(?)を見つけました。

通りのお宅の一軒にお話を伺ったところ、そのお宅は建築の様式からみるに室町時代にたてられたそうで、この通りの集落が古くから続く集落であることが窺えました。

取材させていただいた時期は木々が紅葉していてお庭がとても素敵でした。

また、塀の中は母屋、倉、作業場所があったり、お家の玄関の上がり口が広くなっていることから、このようなお家はかつての農家の趣を残していることで広い敷地やお庭、和風のお宅をもっているのかなと思われました。

下の写真は倉の様子を撮影したものです。

ロゲイニングや日々の暮らしでこの通りを通る機会がありましたら、通りから見える季節の木々や和風の建築を楽しんで、お散歩気分を味わってみてください。

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