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北条巡り 前編 歩いて見つけたランドスケープ

こんにちは。芸術専門学群2年の西海裕貴です。こちらは二本立ての前編となります。


今回、つくば市周辺市街地のひとつに数えられる北条地区に訪れる機会を得たので、簡単にではありますがご紹介していきたいと思います。私はいきあたりばったりという訳ではありませんが、余り事前に計画を立てる訪問は好きではないので、事前リサーチはそこそこに現地へ向かいました。とは言うものの、移動手段はしっかり調べないとどうしようもありません。つくばエクスプレス線からつくば駅で降りるのは普段大学に向かう時と同様のよう。取り敢えずつくばセンターから関東鉄道バスの北部シャトルに乗れば良い、ということだけを頭に刻みいざ北条へ。




つくばセンターから北部シャトルのバスに乗りおよそ40分、降りたバス停は筑波交流センターというところです。第一印象としてはなんとも駐車場が広い公共施設で、さすが郊外といったところでしょうか。隣接した場所にはつくば市立秀峰筑波義務教育学校が所在しており、地域交流の核となるような場であることが伺えます。そんな場でありますから、ここに観光パンフレットでも置いていないかと勝手に期待していましたが、私の力では見つけることが叶いませんでした。そうして諦め、北条の方へ歩き始めますと、まだ敷地内に立て看板の地図を発見。これを覚え、北条の商店街らしき場所を目指して北上していきます。やはりこのようなものがあるものですね。




筑波交流センターを出て右に進み、1つ目の信号を左に曲がります。ここを直進していくと右手に今度は茨城県立筑波高校が見えてきます。お昼か、授業終わりか、丁度鐘が鳴る音を聞きながら、更に進むと一際変わった交差点が視界に入ります。これが噂に聞くつくばりんりんロードのようです。丁度自転車に跨った方が通り抜けていくように、意外と利用者が多いようです。横切る車が一時停止を忘れず、慎重に通過していく様子からもそのことが伺えます。ここに更に北条について詳細な地図が立てられていました。こちらを参考に頭の中の地図を更新していきます。




この中から本日始めの目的地を探していくと、その中で気になったのは熊野神社。紹介文によればすごい階段とのこと。これは向かうしかありません。階段は高校の頃毎日登っていただけに縁を感じるのです。そうして最初の目的地を定め、改めて歩き始めては用水路を眺めてみたり、地域色が出る町並みに目が留まります。このようなことからこの地域がどのような流れでできてきたか、文化がどのようなものか考えさせられます。そうこうしている内に見えてきたのが北条商店街の看板。この丁字路を左に向かい、ふれあいロードという通りを少し歩けば右手に熊野神社の参道と見られるものが見えてきます。




その証拠に鳥居が確認でき、ここをくぐって山を登っていきます。確かに階段もあるものの、どちらかと言えば草むらのような小道で、まるで道なき道と言える参道です。この草むら、草地のような参道を手入れしている方にお話を伺いつつ、熊野神社へと辿りつきました。これはなかなか想定よりこじんまりとしたお宮さんであります。二礼二拍手一礼。参道の手入れ具合からも薄々感じてはいましたが、余り伝統的に地域の中で重要視されている神社ではなさそうです。しかしながら、ここから見た景色は私に北条という地がどのようなものか伝えてくれるものでありました。



手前の木々が障りとなり、近景としてお寺とお墓、中景として北条地区、遠景として田畑・等と奥行きが感じられる風景を見ることができます。是非足を運んで自ら見ていただけたらと思います。


続きは後編へ。


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