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歩いて見つけた”ランドスケープ”

こんにちは。理工学群2年の興美咲子です。つくば市の北端にある北条に行く機会を得たので、ここに北条の景観についてまとめていきたいと思います。北条市はつくば市の北部に位置し、筑波山の麓の町として栄えました。家の近くのコミュニティバスに乗り、約30分の旅路を駆け抜けて北条に到着しました。降りたのはつくば交流センターという停留所。近くに筑波山へ続く“つくば道”のマップがありました。筑波山まで一本道になっていて、筑波山参拝のしやすさがうかがえます。北条からは外れてしまいますが、地図の白井というまちでは、山に向かって真っすぐ伸びる一本道、なんていうビスタ景観がみられそうですね。

さて、地図の話はさておき、実際に北条のまち中を歩いてみましょう。バスの停留所から北条の東側に向かってみます。筑波交流センターから車通りの多い道に出てみると、豊かな自然と人間の生活が調和した風景が広がります。北条は筑波山の麓のまちというだけあって山から流れてきた水路がいたるところにあります。そのこともあり、水田が多く広がって、稲作を生業とする人々が近くに住み、自然と調和した雰囲気のまちとなっているのだなと感じました。下の写真中央には水路があり、左には民家、右は前は田んぼであっただろう空き地となっています。


歩き続けるとまちのなかにやってきました。街中は田んぼや民家が広がっていたところとは違い、道が狭くて塀も多く、なんだか閉鎖的な雰囲気を感じます。それもそのはず、北条には昔北条城という城があり、北条のまちは城下町だった過去があるからです。お城の近くには武士が多く住んでいましたが、武士の住まいは塀で囲まれていることが多かったのです。だから今でも塀が残っていたりして閉鎖的な雰囲気を感じることが多くあるのです。それにしても下の写真は道が細く、ゆるく曲がっていて先が見えませんね…今でこそ交通事故が多発しそうな危険な道、という印象がつきそうです。ですが、見えないからこそ、この先に何があるのか想像力が掻き立てられ、わくわくさせてくれる道です。

日本の庭園の技術として“折れ曲がり“という技術があることをご存知でしょうか。”見えないからこそその先を想像させる“。そんな技術です。庭園ではありませんが、狭く折れ曲がった道でわくわくさせられるのはこの技術の効果であるといえるでしょう。次の写真も左右ではなく、上下の”折れ曲がり“といえるのではないでしょうか。道から2メートルほど高さが上がっており、その先が見えません。何かを囲っている柵と、遠くに見える筑波山やその周辺の山々が見えるのみで、何を囲っているのかこの写真だけではさっぱり見当がつきません。先に何があるのか、気になりますよね。

何があるのか。正解は大きな池です。この場所は“大池公園“という名前らしく、一番大きな池とそのすぐ隣にある比較的小さな池、道路を挟んで蓮の花が一面に広がる小さな池の三つで構成されています。上の写真で見えていた柵は池から落ちないようにするものだったことがわかりましたね。池では小さなパラソルを広げて釣りをしている人がちらほらいて、のどかなスローライフを想像させてくれます。池の中をのぞくと鯉のような魚や十センチくらいの小さな魚までいて、生態系の広さを感じることができ、自然の豊かさを感じます。また、池の周りに桜と思しき木々が植わっているので、木陰が涼しく、快適な散歩ができます。関東ふれあいの道と呼ばれる関東を堪能出来る散歩道に指定されているらしいです。コロナが収束し始めている現在ですが、暑すぎるためか散歩する人が余りいませんでした。人混みを避けたい方にオススメです。


上は一番大きな池のほとりから撮影した写真です。池とその後ろの山々、青い空、木々の緑、と都市の中では味わえない素晴らしい自然の風景です。本来の大池公園というくくりで景観を考えると、景観として山々は構成に入らないでしょう。しかし“借景”という日本の庭園技術があります。「背景にある自然風景を取り込んで一体となった景観を作る」という技術です。意図してなのか意図してないのかわかりませんが、大池公園はこの“借景”という技術を用いて自身の景観をよりよくしていることがわかります。筑波山麓という地域の特性を生かしているともいえるでしょう。私ではどれが筑波山か分からず、写真が取れなかったです…他の記事では逆さ筑波山を綺麗に撮っているものもあり、気になる方は見てみてはいかがでしょうか?



北条を景観という観点からまとめてみました。自然が豊かで住民も暖かでした。暖かな人間性の元は豊かな自然からくるものなのかと考えさせられるほどでした。ぜひ一度訪れてみてください。



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