館宿笠根集落に行ってみた

こんにちは!筑波大学芸術専門学群4年の森下乃里佳です。

9月も終わりが近づき、少しずつ涼しさを感じるようになってきました。

私は一年の中で秋が一番好きなので、これから食欲の秋にスポーツの秋、芸術の秋とどんな秋を過ごそうかワクワクしています。


今回は吉沼探索2回目ということで、街を歩いて発見した、吉沼の魅力をご紹介します。


まずはバス停「吉沼」に到着。


吉沼八幡神社方面に向かい(吉沼八幡神社を含めた吉沼の旧家・史跡探索の記事も書いています。よかったらご覧ください。)、ぐるりと散策していたところ、気になる看板を発見しました。


「館宿笠根集落」と書いてあります。これは気になる……!と思い、看板に従って行ってみることにしました。

大きな道から少し脇道に入るので、少しドキドキしながらも、何か深い歴史のあるものに出会えるかもしれないという期待感を持ちつつ、道を進みます。





道に入ると、なんとも立派な門構えのお屋敷がたくさんあるではありませんか。古民家や日本家屋好きな私は興奮してきました。本当に立派な家屋が立ち並んでいて、これは何か歴史ある集落に違いないと感じ、少し集落について調べてみました。


つくば市吉沼周辺はその昔、小田氏家臣の豊田氏の流れを組む藤原氏、原氏の名に関わる城に、後にこの地を攻略した多賀氏が新たに築城した5つの城館を持つ城塞都市であり、吉沼地区の南西部にあるこの館宿笠根集落は、大祥寺城・館宿城・笠根城の3つの城郭を中心とした城下町、あるいは武家が住む住宅地であったことが考えられ、今もその面影の残る集落として形を残しているようです。

(http://yaminabe36.tuzigiri.com/ibaraki_seibu/yosinuma.htmより一部引用)





現在は城郭の遺構などはほとんど残っていないようですが、近辺には元々お城があったとみられる土地があるようなので、こちらを見に行ってみようと思います。




看板から200mほど歩いたところに稲荷神社を発見しました。この稲荷神社の斜め奥の方に元々は館宿城があったそうです。遺構は残されず、この稲荷神社のみ現在まで残されているようですね。小さなお社ですが、大切に管理され、長い間この集落を守っているように思えます。

多賀谷氏が家臣に命じて築城させた館宿城は本来お堀もあったような城があったようですが、いまは住宅地となり、お城があったことは全くわかりません。

栄枯盛衰の儚さを感じますね。


また集落の道を南に向かっていると、

綺麗な蓮の浮いた池を発見しました。左に見える祠のようなものに向かってかかる橋は水神橋と書かれており、水神様を祀る場所のようです。

この近くに笠根城があり、古くからこの池と水神橋は残されてきたと思われます。蓮が綺麗に水に浮いていて、花が咲くと本当に綺麗だろうなと思いました。


ひっそりとしていて、少し神秘的な雰囲気もあります。この近辺には小貝川があり、水が豊富で田んぼも多いため、水の神様を祀り、豊穣や水害のない一年を祈ったのかもしれません。




水神橋のちょうど向かい側には大師堂と十九夜塔と書かれた小さなお社がありました。二つとも石像が祀られており、綺麗に管理されて大切にされていました。

とても穏やかな表情で集落を見守っています。

館宿城跡の稲荷神社もこの大師堂と十九夜塔も、城跡付近にあることから、城の当主やこの集落の人々も非常に信心深く、街を大切に思い、管理していたのではないかと私は勝手に推測しています。

これまでの町の歴史も景観やこうした遺物からわかることが多く、古くから残されたものを大切にすることや、街の歴史を記した資料などの保管もやはり人が住んできた証を残すためには必要なことだと感じます。



こちらは笠根城の遺構です。城跡は残されていませんが、こちらの門のみ残されているようです。幾度か修復されているのか、あまり歴史を感じさせずしっかりと当時の面影が残されていました。昔はここでどんな人がどんな思いで生きていたのか、という歴史に思いを馳せてみる気持ちになります。

かつてお城があったところは竹が生い茂っていますが、本来どれほど大きく、その栄華を誇っていたのか、想像することも史跡探索の楽しさだなあと思います。


皆さんも、身近なまちの歴史に目を向け、こうした遺構から見えるここで生きてきた人々の息遣いや暮らし方に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。



今回は館宿笠根集落から吉沼の深い歴史を探ってみました。

これを読んだ方が少しでも吉沼の知られざる魅力を感じ取っていただけたなら幸いです。

ぜひ足を運んで見てください。





参考サイト:

古城盛衰記https://sites.google.com/a/onodenkan.net/lie-dao-cheng-zhi-ji-xing/ci-cheng-xian/guan-su-cheng