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高見原におけるお寺からみた造園技法について


  こんにちは、環境デザイン領域の研究生シュウ ウキンです。

  本編では、高見原地区で見つけたお寺を例として、それに関する空間構成からみたランドスケープデザインの技法をご紹介していただきたいと思います。高見原では主に平地で、住宅が多く、お寺といっても小規模で点在している形だそうです。これから高見原二丁目における「向山寺(こうざんじ)」について話していきたいと思います。

  向山寺とは東大峯山(一乗院)向山寺で、今は厄除け、家内安全、交通安全祈願、地鎮祭も行われています。お寺の全体は二階建ての建物ですけれども、入ってもいいか分からないため、一応階段下の参拝空間だけで写真を撮りました。小さな空間ですが、そのなかからは日本の造園技法の一斑をうかがい知ることができると思います。


  ここから入ってみます。向かい合っていた二つ刻字の石碑があり、ここまで参道の石段や鳥居の一部しか見えず、お寺の全貌はいまだ隠されています。そのような「折れ曲がり」という技法として理解し、少し不安感や好奇心を持たせて、見えない空間を想像しながら奥へ歩きつづいていきます。


  赤色の鳥居が見えました。二本の柱の上に乗った横柱の両端が上に向かって反って、横柱の真ん中に「妙音閣」という額束が掲げられています。仏堂がそれにぴったりとくっついています。このようなレイアウトからみると、なんか仏教と神道の融合のようなものを感じさせます。ここに立つと、仏堂が後ろの樹木や建物などを遮っていますが、単に隠すだけではなく、垣根の背後の景色を連想させます。また、漏れた緑が鳥居の赤色とあいまって、より荘厳な雰囲気がつくられた感じです。



  鳥居に面する参道のそばで、縮景式庭園らしい景色を発見しました。こちらは自然景観のイメージを庭園内に縮小して再現するという手法を用いて、すごく狭いところですけれども、池、(山)石、植物、灯籠、仏像などいろいろな構成要素が集中されています。池は庭園の中心として、ふちが曲がり、なかには水が溜まっています。水面に小さな蓮の葉がばらばらと散在していて、周りは砂や石が据えられています。写真の左下のように、なんとししおどしみたいの装置もあります。池と比べて、植物、灯籠や仏像がひときわ大きく見えます。こちらの景色が人の感心をそそり、強い印象をあたえることができると思います。

  日本の自然環境、歴史文化と深いつながりを持つ寺院、神社などは、人々の生活生産と密接な関係があり、昔から発展してきた日本の造園技法を表現する手本といっても過言ではありません。勉強不足のため、私はそれについてそう詳しく分かりませんが、そう考えています。とくに、今回は高見原に行って調査する機会があって、小規模の神社やお寺でも、地域文化の一部として、地元の人々の日常生活に対して不可欠な構成要素ではないでしょうか。しかし、それに関する歴史文化に対して知らない人は多いでしょう。風土と暮らしのなかに隠された裏話を掘り下げ、地域活性化の課題として考案する必要があると考えています。

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