道路の景観 〜大曽根〜

こんにちは。理工学群2年の関梢子です。

今回は散策で感じた道路の景観の印象を写真とともにご紹介しようと思います。


道路の景観を考えるにあたってD/Hという値を利用してみました。

D/Hは沿道建築物の高さ(H)と前面の空間の幅(D)との比で、この比が道路の景観の性格を大きく左右するため、景観をデザインする際には重要なものです。

D/H=4 以上では周りを囲まれた印象はなく、D/H=1~2程度の場合は心地よい空間になります。D/H=1以下となる場合は、圧迫感、威圧感を与えてしまいます。

この値を参考に印象に残った大曽根の景観をご紹介します。




上の写真は郵便局や常陽銀行が建ち並ぶ通りを撮ったものです。

この道は東大通りと県道128号を結んでおり、小さいものの重要な道となっています。

この道路の印象として、道に沿った建物は比較的新しいものが多いと感じたことが挙げられます。

そのためか道幅は広くないものの、向かい合わせになっている建物の幅は広くとられており、あまり狭苦しさは感じませんでした。

片側の建物が道に近いと反対側の建物は少し奥まった位置にあり、バランスが取られていました。

場所に寄ってバランスが取られていることでD/H=2程度となっており、閉塞感はありませんでした。

高い建物がないこともその要因の一つだと考えられ、奥に山がよく見えて見晴らしが良かったです。



次の写真は学園東大通りをつくば市内方向に撮ったものです。

東大通りらしい、幅広の道路に一定間隔に植えられた街路樹が連なっている様子がよく見えます。

東大通りは土浦から市内を通っていることもあり交通量が多かったです。

そのため通り沿いには飲食店や全国展開されている大手のチェーン店が多く建ち並んでいました。周辺店舗からもつくば市の主要な通りであることが分かります。

2車線の幅広の道や同様に広くとられた歩道によって、広々とした印象を持ちます。

D/Hも4以上の値であることからも、閉塞感を感じない景観となっていることが分かります。



続いては珈琲哲學の前の道を撮った写真です。

この道は県道53号になっており、撮影場所より西に進むと学園西大通りになります。

西大通りの起点を過ぎるとつくば千代田線となり、この写真のように一車線道路となり狭くなります。

かすみがうら市に繋がる道路となっており、前面には筑波山が見えて見通しの良い風景になっています。

撮影場所を過ぎると桜川を渡り、左右に田んぼが広がってさらに景色が良くなります。

歩道も道路も狭くなるものの、周囲には建物はないため広々とした印象を受けました。

建物がないためD/Hの値は出せませんが、山々と草木によって広々とした風景になっているのは間違いないですね。



今度は国道408号・学園西大通りを撮った写真です。

この先は西大通り入口交差点になっており、阿見町まで続く通りの起点です。

西大通りも東大通り同様に交通量も多く、飲食店やコンビニなどが多く建ち並んでいました。

撮影場所の周辺は街路樹がなく、低木が並んでいました。

建物は密接しておらず広く敷地がとられていました。

閉塞感は感じないものの、大通りにしては賑わっておらず少し寂しい印象を受けました。

D/Hの値は2以上あり広々としていましたが、賑わいがなかったために物足りなさを感じました。

点々と存在する空き地を活用できればもっと魅力的な景観になるのではないかと思います。


引用元:Googleマップ

最後は県道128号・土浦大曽根線の写真です。

散策で訪れた際に写真を撮るのを忘れてしまったため、Googleマップから引用させて頂きました。

大曽根は平安後期から存在していた歴史のある集落です。

江戸時代は市場町として栄え、集落は典型的な街村の形をしていました。

街村とは主要道路に沿って民家が密集して並立する商業集落のことを指します。

その主要道路が現在の土浦大曽根線であり、写真からも道路に沿って集落ができていることが分かります。

現在も古くからの商店が道路沿いにあり、古民家も残っています。

一方で古くからの街道であることもあり、道幅は狭くなっています。

歩道もほとんどなく、今まで紹介してきた道路と比較すると閉塞感を感じるものの、古くからの建物が多いために建物の高さはあまりなく、D/Hの値は1.5以上ありました。

散歩をするには少し不安を感じるものの、古民家や昔の名残を感じることができ良かったです。



今回紹介した5カ所だけでも様々な景観を楽しむことができました。

大曽根は古くから存在しているからこそ、現代にできた通りとの変化も見ることができ、面白かったです。