こんにちは、芸術専門学群2年の三原昂也です。この記事はつくば市小田について紹介しているものですが後編になります。ぜひ前編をご覧になってから見ていただければと思います。
さて前編の最後で紹介したこの提灯ですがなんなのか気づいている人も多くいるのではないでしょうか。この提灯は祇園祭、正確にいうと小田祇園祭に関連した装飾となっています。ということで「歴史のある街つくば市小田」の後編では小田祇園祭に焦点を当てて紹介していきたいと思います。この記事を読んでいる人は祇園祭を取材するために小田に訪れたと
思っている人もいるかもしれませんが、実は祇園祭に遭遇したのは偶然で、時間に余裕のある日に取材に赴いたら偶々やっていました。正直棚からぼたもちです。それでは小田祇園祭について説明していきます。小田祇園祭は7月の第3土曜に開催される催しで皆さんが祇園祭と聞いて想像するであろう京都の祇園祭と同じルーツを持っており、元々は神社の祭典として発祥しました。
この写真は八坂神社を撮った写真です。八坂神社は小田祇園祭を主催している神社でこの神社の祭典として小田祇園祭は誕生しました。小田地区の祇園祭も居との祇園祭同様、神社を中心に行われる祭りで、地域の安全や豊作、商売繁盛を祈願する行事として行われます。わたしがこの祭りが行われていることに気づいたのは安全や豊作、商売繁盛を祈願する囃子を聞いたことから始まりました。写真に残すことができず、また音も戸溶けることができないため、具体的なイメージを抱かせることは難しいですが太鼓や笛の音楽とともに中学生ぐらいの人からお年寄りの方まで男女問わず商店をめぐって演奏をしていました。
祇園祭の特徴的な要素は、伝統芸能である神楽や獅子舞です。これらの演目は、夜になると行われることが多く、上の写真にあるような獅子舞と太鼓の演奏が欠かせません。獅子舞は勇壮な舞であり、太鼓のリズムに合わせて獅子が舞い踊る姿は迫力満点です。これらの伝統芸能は、地域の歴史や信仰、農耕文化を象徴するものであり、祇園祭の中心的なイベントとして親しまれています。また、神楽は神聖な舞であり、神々への祈りと感謝の気持ちを込めて奉納されます。この祇園祭について実行委員の方は
「年に一度来る小田の地域住民が老若男女問わず、全員団結して作り上げる行事。この小田という地域にとってかなり特別な意味を持っている。」
また小田にずっと住んでいるという人は
「生まれた時からずっとある祭り。この祭りに参加することで一年の流れを感じる。それほど地域にとって欠かせないし、溶け込んでいる。」
このような話を年配の方だけでなく同じような年代の人からも聞くことができ、小田という地域を代表するものであり、地域に溶け込んだ祭りなんだなと感じました。また生まれた時からずっとあるとおっしゃっていましたが、他の実行委員からの話だとこの祇園祭は小田に住む誰よりも歴史を持っていて、その歴史は450年にもなるそうです。祇園祭に使用される獅子舞は、明治初期に作られたもので、その起源は約150年以上も前にさかのぼるとされていることからもこれらの芸能は、世代を超えて受け継がれ、大切に保存されてきたことが伺えました。
祇園祭に関わる実行委員や地域の住民たちの言葉からも、この祭りの地域への深い愛着や結びつきが伝わってきて、祭りが地域の一体感や絆を高める大切な行事であることを感じることができました。また、祇園祭は小田地域の象徴として、地域の誇りとなっていることも分かります。
このように、小田祇園祭は地域にとって重要な祭りであり、古くから愛され続けてきた歴史と伝統のある行事です。祭りに参加することで地域の一体感を感じ、地域の文化や歴史を体験することができると思います。小田の地域住民にとって、一年を通じて欠かせない存在であり、地域に溶け込んだ祭りなんだなと感じました。また、小田祇園祭が450年にもわたる歴史を持つことや、獅子舞が明治初期に作られたものであることから、長い間にわたって受け継がれる伝統芸能の美しさと歴史の重みを感じることができました。皆さんもぜひ小田、祇園祭を訪れてみて下さい。迫力のある獅子舞を見ることができるのは毎年7月の第3土曜日なのでお間違えなきようお願いします。それではここまで読んでくださりありがとうございました。
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