こんにちは。芸術専門学群2年の吉岡凜です。
「栄で”あてる”」と題した前回の記事では山あてをご紹介しましたが、今回は山あてを探す中で見つけたランドスケープについて記事を書こうと思います。
つくばに来てから初めに驚いたことは公園の数。大学周辺だけでも松見公園や天久保公園をはじめとした公園が多く見られます。そして、それは栄でも。まちを歩く中でたくさんの公園に出会いました。
こちら公園じゃなくて神社では?と思ってしまいますが、社殿の奥に滑り台が見えるのがわかりますか?「神明神社」の敷地に続く名もない小さな公園です。神社が建てられた後に公園が併設されたのか?公園がいつ誕生したのか定かではありませんが鳥居を潜って公園に入っていくのは不思議な気分です。公園という日常に溢れた空間が神聖で非日常な空間と繋がっている。何かゾクゾク?ワクワク?するような体験です。
こちらは「八坂神社」の鳥居ですが晴明神社の鳥居との既視感を感じます…なぜかと考えてみたところ鳥居の脇に竹がかかっているからではないかと気がつきました。栄を訪れた日が7/5だったので七夕使用かと思いましたが月行事のために取り付けられたにしては経年変化を感じます。
調べてみたところ、この竹は「忌竹」と呼ばれるもので神様を祀る時のけがれを防ぐためのものだということ。常緑樹である竹は冬でも緑を保つことから人々はそこに永続性を見出し神聖な植物として考えるように。今では年中行事や儀式にも用いられています。日本庭園の結界に竹が多くみられるのは風景に馴染むだけではなく、思想を汲んだお庭を神聖なものであると捉える敬意の表れであるとも言えるのではないでしょうか。
続いて公園かと思いきや、こちらなんと一般のお宅のお庭です。
あのベンチに座ってみたい!どんな景色が見れるんだろう!と思わず食い気味になってしまうくらい素敵なお庭です。木の下に置かれたベンチは木陰が涼しい特等席ですね。庭を囲むフェンスも腰の高さ程度に低く作られているので圧迫感がありません。写真に映るベンチと木以外は何も置かれていなかったので犬が遊ぶドッグランスペースとしても使えそうです。敷地の大部分に芝が広がり開放的に周囲環境と溶け込む様子や洋風なベンチも相まってどこかイギリス風景式庭園のような雰囲気が感じられます。家主さんのこだわりが感じられる場づくりを見ることができました。
その後、まちを歩いているとブロック塀に直張りされたポスターを発見。地域の人がよく利用するであろう桜郵便局の前にズラーっと貼られていました。なるほど、ここならたくさんの人の目に入りそうですね。ふと思ったことですが、ポスターを貼るこのシールなかなか久しぶりに見たような気がします笑逆にこういうところでしか見かけないですよね。
近づいて内容を読んでみると夏祭り!採れたてメロン・スイカ!の文字が!!夏を感じますね。コロナも治りつつある中、こうした地域に根ざしたイベントが戻ってきているのをみるのは嬉しいものです。私も朝市に行ってみたいですね。
では最後に栄で出会い驚いたものを紹介して終わりにしたいと思います。
それは私の背丈を軽く超えるくらいの大量の薪材です!特に右側、円柱状に積まれた薪はまるでオブジェのようです。放射状に重ねた隙間にあとから押し込んだような形跡も見られますね。ものすごいバランスです。住宅街に突如として現れた大量の薪は誰がどう使うのでしょうか?手前に置かれた台車でどこか遠くに運ぶのか?謎は深まるばかりです…
ということで私の栄で見つけたランドスケープは以上となります。ぜひ、みなさんもまち歩きに出掛けてみてください。
柴田昌三,”日本のタケの特徴と多様な利用”https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202208/202208_01_jp.html#:~:text=日本人は、タケを,として使われています%E3%80%82
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