栄での活動をふりかえる

 こんにちは。筑波大学大学院環境デザイン領域修士1年の勝山祐衣です。

 今回は、2021年の活動をふりかえります。


栄を訪れる

ー私が初めて栄を訪れたのは2019年夏のことで、市街からの距離が近い割には街の喧騒を感じさせない田園風景と、筑波山がどっしり見守っているような安心感が印象的だった。



交流館のこれまで

ー何度か交流館を訪れた印象としては、交流館の入り口がわかりにくいこと、中に入って良いのかわからない雰囲気であることが挙げられる。協議会メンバーが思い描くような、気軽に立ち寄れる場所にするにはどうしたらいいのか、方法に困っている印象を受けた。

 また、協議会の会長をはじめメンバーからは、ぜひ学生目線のアイデアが欲しいとの言葉があった。


ーつくば市の旧市街地である栄地域とその周辺は、古くからの集落に住む人たちと新しく転入してきた人たちが混ざり合う場所である。地域の小学校や中学校に通う子ども伝いに、親どうしが知り合うというつながり方が、現状ではほとんどだという。学校やクラブ活動以外のきっかけの一つとして、交流館が機能したらいいね、という話も出てきた。


入り口前のスペースは屋根があり、通り側を向いて座ると自転車に乗った近所の小学生、サイクリスト、散歩するおばあさんなど、さまざまな人が通りかかるのが分かる。

 通りと交流館の空間のつなぎ方次第で、交流館への親しみがぐっと深まるのではないか?と想像した。



交流館の使い方を考える

ーひとくちに学生目線のアイデアといっても、自分たちが率先して実行できるアイデアでありながら、地域に住む人や状況にフィットする必要がある。そこで、交流館で実行できそう、かつ自分たちが得意なことや好きでやっていることをいくつか協議会メンバーに伝え、反応をみて決めていく方がいいのではないか、ということになった。



プラン実践

協議会のFacebookで生配信をしながら作業をしたところいくつかコメントも寄せられ、交流館で何かやっているという印象は残せたのは収穫だった。状況が良くなってきたら、近所の子どもたちが集まって第2弾ができるといいねと話しながら、コンテナいす作りワークショップを終えた。


地域のフォトコンテストならではの演出をしたいよね、という話になった。そこで、自分たちが住んでいる地域だからこそ、写真の撮影場所をマップと対応させてみてはどうかと考えた。たとえば、馴染みの場所でこんな写真が撮れるのか!という驚きが共有できたらおもしろい。


ー栄協議会の会長は大工仕事やしめ縄づくりの技術を持っており、主に地域の子ども向けにお正月のしめ飾りを手作りし、とても好評だったそうだ。  今年はしめ縄の変化形として、藤のツルを編んでリースの土台を作り、飾り付けしてクリスマスリースを作ろうということになった。



活動を経て

 約1年間、栄地域の協議会のみなさんの仲間に入れてもらい、地域拠点のあり方について考えながら交流館でのイベント企画・実施を行なってきました。

 活動を経た今の率直な感想は「地域活性化に正解も最短ルートもない」ということです。なんとなく頭でわかっていたつもりだったことの、現実を受け止めた1年です。地域で求められることと、自分たちができることをすり合わせながらアクションを起こしていくことが、決して楽しいだけのものではないことを身をもって実感しました。


 2021年は新型コロナウイルスの影響で、リアルで集まることに制限があった点で、思い通りにいかないことが多かったです。しかしそんな中でも、協議会の方々と話しながらできることを探してやってこられたことには意味があったと思います。短期間で目に見える結果を求めることはできないからこそ、無理のない範囲で楽しんでやるゆったりとした構えが大切だと感じました。一方で、いち学生の、偶然つくばに住んでいる自分ができることの質については、終始もどかしさがつきまといました。それを苦しく思うことも多かったけれど、貴重な機会だったと思っています。


 とにかく、これまで輪に入れてくださった栄協議会の皆さんに感謝を申し上げます。この活動レポートは一旦ここで終わりますが、私のつくばでの残り1年も、どこかで関わりを持てたらと思っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!