小田暮らしー集まるからこそ実現するー

こんにちは、理工学群4年の香嶋愛美です。


みなさんは将来どのような暮らしが理想ですか?「都心のタワマンで便利な暮らしがしたい…」「戸建てを買って愛犬と暮らしたい…」「田舎でのんびり暮らしたい…」はたまた「海外で暮らしたい…」。理想の暮らし方はたくさんあると思いますが、今回わたしは『小田暮らし』を紹介したいと思います!その名の通り『小田』での『暮らし』。「TAMARIBAR」で聞いたNPO法人「TSUKKURA」メンバーの大類さんご夫妻、根本さんのお話をもとに、『小田暮らし』の魅力を深堀します!


小田ってどこ…?

『小田』はつくば市の北部にあるまちです。つくば市といえば「研究学園都市」として有名ですね。わたしもつくばに来たことがない友人からよく「つくばって研究所が多い市でしょ?」とか、「つくば市って近未来なイメージがある」と言われます。たしかに、中心地には研究所が多く見られ、『ロボット実験地区』なんて看板を見かけることがあります。しかし中心地から抜けると、そこには自然豊かでのどかな光景が広がります。



上の写真はつくバスに乗って小田地区を走っていた時に見かけた景色です。田んぼの景色がとてもなごみます(小田の特産物は小田米が有名です!宝篋山から流れる水で育てられた美味しいお米です^^)。小田地区はつくばセンターから車で20分ほど北へ進んだ地区にあります。宝篋山麓のまちで、多くの寺が古くから存在し、大類さんのお話によると、鎌倉時代ですでに(お坊さんを除いて)200人相当の人々が暮らしていたのではないかという、歴史あるまちです。桜川が流れ、衣食住が揃っていた人が暮らしやすい環境だったことが考えられます。なんと驚きなのは、住んでいる人がほとんど変わっていなくて、現在でも歴史が続いているということです…!驚きですよね。(それだけ歴史があるまちが大学からすぐの場所にあったとしってとてもびっくりしました!)



TAMARIBAR

今回わたしは、つくば市のコミュニティバス「つくバス」を利用して小田を訪れました。「小田シャトル」の「小田東部」停留所を降りてすぐに、見えてきたのが小田の”街の駅”こと「TAMARIBAR」です!



この場所は、登山客はじめ小田を訪れた人をもてなす場所でもあり、NPO法人「TSUKKURA」の活動拠点でもあります。TAMARIBARの建物は、かつて雑貨や駄菓子を売っていた「磯山商店」をリノベーションしたものです。ここでは、地元でとれた野菜や宝篋山をモチーフにしたグッズなどを販売している他、食事やコーヒー、スイーツを楽しめるスペースがあります。またTSUKKURAの活動拠点でもあるので、ジャズ演奏ができるようなピアノがあったり…訪問した日には、2階の部屋でかかと落とし(?)をメンバーの方々が行っていました!



TSUKKURAの活動

ここで「TSUKKURAって一体どんな活動をしているの…?」と思っている方もいるのではないでしょうか?TSUKKURAではイベントや古民家再生をはじめとして様々な活動を行っています。今回は。これまでの活動で行われた「宝篋山麓まちあるきMAP」の紹介をします。



このMAPでは、宝篋山の登山客や「つくば・霞ケ浦りんりんロード」を通ってきたサイクリング客などが休憩できたり、お土産を買えたりできるスポットが素敵なイラストとともに紹介されています。全部の場所に行ってみたくなるようなとても魅力的な地図です…!実は、この地図作成のもともとの目的はTAMARIBARの紹介だったそうですが、地図を作成している段階で紹介したいスポットを追加していくうちに、宝篋山麓のエリアのMAPになったそうです。小田地区だけでなく下大島や小和田など隣接する周辺地区も含まれていて、これは行政区分がはっきりしてる自治体作成の地図などではあまりみられないけど、本来あるべき地図のすがた、あってほしい地図のすがただなあと思いました。こういった柔軟な活動もNPO法人ならではですね!(MAPで紹介されていた焼き鳥屋さん「つくば安兵衛」のにんにくダレがとても気になります…!)



集まるから実現する

TAMARIBARで皆さんのお話を聞いていると、次はどんな活動がしたいかのアイデアが次から次へと飛び交っていました。「里山あるきのイベントを行いたい」「採石場を野外ステージとして活用したい」「かつて存在した山道を復元した歩道をつくりたい」などなど…。1時間ほどの短い時間で、本当にたくさんの意見交換が行われていました!

私たちも、日々生活をしていて、「ここに道があったらいいなあ」とか「この建物は立派なのに使われていないのもったいないなあ」などと思うことがありますよね。でも「自分だけかもしれないし…」「何をしたらいいかわからないな…」と思って行動に起こせない人がほとんどだと思います。今回お話を聞いていて思ったのは、誰かが「ここをどうにかしたい」「これってこうした方がいいのでは」と思っていることをTAMARIBARに持ち込んで、他のメンバーが「わたしも思っていた」「たしかにそうだよね」という風に意見を共有することで、「意外とみんなが同じ思いだった」ことが分かり、それが原動力になって活動を起こすことができるのだなあと思いました!TAMARIBARで集まるからこそ、それぞれの思いが実現するんですね!



本当に"まちおこし"…?

最後に、大類さんのお話の中で特に印象的だったものを紹介します!

「まちおこし」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?地域おこしと言い換えた方が馴染みがあるかもしれません。地方や田舎の衰退した古いまちに対して、その地域の文化や経済の活性化を目指すときに使われる言葉です。この「まちおこし」という言葉が果たして一体適切なのか?と大類さんがおっしゃっていました。「まちおこし」という言葉を使うと、まちの交流や産業が廃れてしまうことで、地域住民がまるで不自由な生活をしている現状にある、というようにも感じますね。しかし、必ずしもそうではないのです。小田についていうと、確かに商店は閉じてしまったところが多く、人口も減っている…でも住民のみなさん自身はそのことに必ずしも困っていないのではないかもしれない。そこで、「まちおこし」のようにまるで「地域住民を助ける」ような、ある意味で上から目線の言葉ではなく、単に「昔の賑わいを取り戻す」、そんな言葉があればいいのに、と大類さんがおっしゃっていました。わたしもまちづくりを勉強している学生として、この新しい言葉をじっくり考えてみようと思います…!



以上『小田暮らし』の紹介でした!小田での暮らす皆さんのいきいきとした表情、小田を語っているときの楽しそうな笑顔が印象的なインタビューでした!


インタビューに協力してくださったTSUKKURA大類さんご夫妻、根本さん、ご協力まことにありがとうございました!


関連リンク

・TSUKKURA公式サイト→https://tsukkura.com/