こんにちは。筑波大学大学院環境デザイン領域修士1年の勝山祐衣です。
今回は「夏休み交流館オープンデー後編」です。
提案の経緯
交流館でやってみたいことを提案する際、気になったのは交流館前の屋根付きスペースが影響して、交流館そのものの印象がとても奥まった、クローズドなものになっていたことだった。屋根付きスペースにも人が居られるようにすることで、交流館を今より広く使えるだけでなく、もうすこし気楽に寄れるような居場所として機能する可能性が高まるのではないかと考えた。
栄地域は古くから農作の適地としてまさに「栄」えた地域であり、旧商店街から少し外れればすぐに広大な田んぼと畑を臨むことができる。私自身の実家周辺でも、農業用コンテナはそこここで見られ、身近な道具の一つだ。
農業を営んでいれば各家庭に当たり前にあるものだったため、ここ栄地域においても状況は近いのではないかと予想していたところ、栄の協議会でもやはり自宅で持っているという人が多かった。
プラスチック製の農業用コンテナをひっくり返し、コンテナとして使う際には底となる面に紐を巻きつけて編むことでやわらかい座面を作り、スツール(背のないいす)として使う。身近なもので、軽くて、屋外使用ができるため、交流館の屋根付きスペースに合っているのではないかと考えた。
材料買い出し
協議会のかたにアイデアをお話しすると、せっかく作るなら自分たちが持っている使い古しのコンテナではなく新しいものでやってみてほしいとお話をいただいた。買い出しにも協力いただいて、コンテナの色と紐の色との相性や、ワークショップの際に作業がしやすい紐の太さ等を考慮しながら選んだ。
ワークショップ当日
学生ふたりと、地域のお母さんたちふたりが集まり、コンテナいすの座面を編むワークショップを開いた。編み方は事前にYouTubeで習得し、やりながら教える形で行った。
使用したのは梱包等で使うビニール紐の太めのもので、柔らかくハサミで切りやすいのと編み目が細かくなりすぎず(紐が細いほどたくさん編む必要がある)作業が容易であることから選んだものだ。また、編み模様のアレンジができるよう淡さのそろった2色を用意した。
前回に引き続き、この日もコロナ状況でなかなか人を集めづらく、ワークショップ自体は極めて小規模なものとなった。しかし、協議会のFacebookで生配信をしながら作業をしたところいくつかコメントも寄せられ、交流館で何かやっているという印象は残せたのは収穫だった。
状況が良くなってきたら、近所の子どもたちが集まって第2弾ができるといいねと話しながら、コンテナいす作りワークショップを終えた。
次回は秋のワークショップに向けた準備の様子をお送りします。
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