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地域と福祉のつながりインタビュー! in 高見原

こんにちは 国際総合学類3年の齊間望花です。

この記事では前回のブログでもご紹介させていただいた、高見原で空き家を活用しながら福祉に携わっている方(以下、Kさん)のインタビューや、地域で行われている活動をご紹介したいと思います!

Kさんには、地域の福祉に関わる場所をいくつもご紹介していただきました

ですので、実際にお話を伺いながら歩いた順番にご紹介します!


①筑波エコー学園さん



エコー学園さんは、障害をもっている方々が社会的に自立していくためのサポートに取り組んでいらっしゃいます

特徴は、入居者の方々が農業に携わり、育てた作物を直売所で販売しているということ

自然とふれあうことはやはり心身の健康に良いそうです

また、作物は丁寧にお世話をすれば育ちます。ですので、その成功体験を積み重ねることも目的としているそうです。

日曜日ということもあり、エコー学園の方とは直接お会いすることはできませんでしたが、Kさんを通して、いままで知らなかった福祉のかたちを知ることができました!

写真は直売所の様子です



②いろり亭さん

こちらはKさんが運営している場所です

といっても、どんなことをしている場所なのか、わかりませんよね

ということで、活動内容や、活動をはじめたきっかけを伺ってきました!

活動内容としては、社会で生きづらさを感じている人たちのための居場所づくりです

実家にも帰れない、帰りたくない、居づらい。でも、一人暮らしするにはお金などの面で厳しい、、、

というような人たちのために、家賃を低く設定したシェアハウスを運営していらっしゃいます

Kさんはここで住む期間を充電期間と呼んでいて、それぞれ必要な長さが違う充電期間を安心して過ごせるように尽力されています



この話をきいて、そのような活動に取り組もうとおもったきっかけも伺いました。

きっかけはKさん自身のご経験です。

社会にでて働いていたのですが、精神的な問題を抱えてしまい、退職することになってしまったそうです。

でも、一人暮らしをつづけるお金はないけど実家にもどるのはしんどい、、

そう思っていたときにご友人が住んでいいと、居場所をつくってくれたことでKさんは救われたそうです。

そのときの経験から、「自分以外にもそういうひとはいる。だから会社じゃなくても社会に馴染めなかった人が逃げ込める場所をつくりたい」という想いが生まれました

「世の中には必要だけどないものがあって、だから作った。」とおっしゃっていました。

たしかに、必要だけどないものってありますよね。わたし自身、感じていることでもあります。でもそれを一から自分の経験をもとに作り上げているKさんの行動力と想いの強さには感動してしまいました。


そんな想いからはじまったいろり亭さん

上の写真は最初に開いた居場所であり、本拠地です。

ビルの一角で、入居者の方々が生活している大切な場所です




そしてこちらが来月、10月から新しくひらく居場所。

地域の方のご実家なのですが、古くなっており、つかわないので取り壊される寸前のところでした。

実はKさんは居場所づくりに、地域の空き家を活用しているのです。

人口減少もあって日本では7軒に1軒が空き家になっていて、空き家は社会問題にもなっています

家もいきもので放っておくとカビが生えたり、草に覆われて景観を乱してしまったり、防犯上の問題となってしまったり、、、たくさんの問題があります

そこでKさんはそんな空き家の持ち主さんと交渉して、リフォームなどを行い住みやすい環境を整えて、居場所としています。

現在いろり亭さんは5つの拠点をもっているのですが、全て空き家を活用しています!(すごい、、、)

空き家と言っても中身はリフォームすればきちんと使えます

右の写真は中の様子。少し暗いですが、生活に必要な設備がきちんと整えられていました


地域課題の解決と居場所づくり。一見結びつきませんが、今回のお話はとっても勉強になりました







③コミュニティ・ライフ高見原さん

最後に伺ったのは、コミュニティ・ライフ高見原さん。

こちらはHさんが運営していらっしゃいます。

障害を持った方々のシェアハウスです



ここも、もともと住んでいらっしゃったおばあさんが広い家を管理しきれないということで売りに出していた家を買い取って運営されています。

こちらは中の様子。このキッチンもリフォームされており、使いやすくなっています。


また、住んでいらっしゃる方々はみなさん、会社で働いていらっしゃいます。(お話させていただいても、わたしには”障害”というものが感じ取れないほどでした)

親元で暮らし続けるのは抵抗があるが、一人暮らしに不安を抱えている人がいるということで、Hさんが安心して暮らせる場所づくりに取り組み始めました。

コンセプトは”ただ、住む”ということ。

地域の方々と関わりながら生活していくということを実践されていらっしゃいました。

そんなHさんには今後目指していることをお聞きしました。

その答えが”障害者雇用のコンサルティング”でした

障害を持っている方の雇用が進みつつありますが、企業が不安を抱えているということも現状です。企業の中で仕事を組み立てたり、合理的配慮をどうしていくか提案したりすることで、障害を持っている方の生活をグループホームで守りながら、仕事もサポートしていくという熱い想いを語ってくださいました。

入居者の方にもお話を伺うと、ここにきてからは自分でできることが増えたと笑顔を見せてくれました。会社で働き始めるとき、自立することを目標としていたそうなのですが、ここにはそれを実現する環境があります。(そういう場所、環境ってすごく貴重でかけがえのないものだなと、思って聞かせていただいていました。)

また、その方のお話しである言葉がとても印象的でした。

それが”個性”です。

共同生活する中では、最初はまわりの方の行動などに戸惑い、いらいらしてしまうこともあったそうです。しかし、一緒に暮らしていく中で、それが個性であると理解でき、気持ちよく暮らすことができているとおっしゃっていました。

これってわたしにも当てはまるんじゃないかなと思いました。

ある人の一面を嫌な部分と捉えるのではなく、個性だ、と捉えるだけでほかのいい部分がもっと見えてきます。相手をもっと好きになれます。

なので”個性”ということばの使い方がとってもすてきだなと思いました。


以上、高見原でのインタビューでした。

本当に学びになることが多くて、ここには書ききれないのですが、インタビューをさせていただいた方々の想いが少しでも伝わっていればいいなと思います。

長くなっていまいましたが、お読みいただき、ありがとうございました!

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