こんにちは。国際総合学類2年の安藤涼夏です。
今回私は北条を歩いていて見つけたランドスケープとして、古民家を再生して利用している「iriai Tempo」について紹介します。「iriai Tempo」はワーキングスペース、たまり場として開かれており、地域物産品販売も行われています。一番の特徴は古民家を利用しているということです。築百年ほどの古民家を借りてそれを修復して使っているそうです。この「iriai Tempo」を運営しているのは「合同会社iriai Tempo」という会社でなんと社長は筑波大学の学生なんです!彼は北条を訪れたところ、非常に気に入り、地域創生に積極的に関わっているそうです。同じ学生が会社を作ってまちのために活動していると知り、その行動力に驚きました。その学生だけでなく、北条では多くの筑波大生がまちおこしに関わっており、地域の方によると近くに筑波大学があるから北条は歴史を生かしたまちづくりが行えているらしいです。いやあ、これを聞いて筑波大学で良かったなあと思いました笑周りにこんなに意識が高い人がたくさんいる大学に在籍しているので私も頑張ろう!と思ったりもしました笑
外見はとても風情ある古民家ですが、中はどうなのでしょうか。中に入ってみると、内装もしっかり昔の日本を感じるような作りになっていました。木をふんだんに使っており、非常に落ち着く雰囲気です。写真の奥の棚などがあるスペースが地域物産を販売している場所です。ここでは北条で栽培されている北条米や食器などが販売されていました。地域物産を販売することで北条ではどのような産業が盛んなのかを知るきっかけにもなり、生産者の利益にもつながる点で北条のまちおこしにつながる素晴らしい試みだなと思いました。ここでちょっとした豆知識ですが、北条米は特別栽培米で昭和時代初期にはなんと皇室に献上されていたらしいです。また、北条米で作られたアイスである北条米スクリームもあります。私も食べたのですが普通のアイスとは食感が違い、新鮮でした!是非食べてみてください!
続いてはワーキングスペースの方を見てみましょう。入り口から入ると右側にワーキングスペースがあり、机のほとんどは中庭の方を向いている配置になっています。元々この中庭は草が生い茂っており、地面も見えない状態だったそうです。それを会社のスタッフの方々が草刈りを行い、すっきりと見違えるようになり本来の庭になったらしいです。木漏れ日が入ってくる庭を見ながら勉強や読書など思い思いのことをして過ごす時間はとても気持ちよさそうです。今回私は覗いただけなので長時間いなかったので今度は実際にこのワーキングスペースを利用したいです!
ワーキングスペースには写真のように本棚があり、様々なジャンルの本が並んでいます。ビジネス書といった一般書から古民家などについての本など本当に色々ありました。この古民家は、以前は旧筑波町の教育長を務めた名士の家であったことから歴史や教育関連の書籍、古写真、着物や草履など文化的教養を感じさせるものも多く置いてありました。この本棚に限らずここにおいてあるインテリアのほとんどが木でできており統一感があるのがまた最高でした。全体に木の匂いがほのかにして本当に落ち着きます。床も木でできており隅々まで徹底的に計画してこのスペースは作り上げられたんだろうなと思いました!
地域物産販売の場所やワーキングスペースの魅力ももちろん素晴らしいですが、私が他にもいいなと思ったのはさり気なく置いてある小物たちです。写真は入口付近にある机の下の様子なのですが、この積み上げられている箱は何でしょうか?おそらく昔に使われた蕎麦を入れる箱ではないかと思います。もちろんここでは使われてないと思います。しかし、昔のものを置くだけで一気にタイムスリップしたように感じませんか?また、机の上にはいかにも現代っぽいアルコールがあり、その下には昔のものが置いてある、という今と昔の組み合わせがまたなんとも言えない感じです!笑
地域創生の一環として古民家を利用するなどは授業で何回も習いましたが実際に見てみるととても素晴らしいなと思いました。北条に住んでいる方々によると憩いの場になっているそうです!北条に行った際には是非!いや、絶対に!「iriai Tempo」に行ってみてください!
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