こんにちは。筑波大学大学院環境デザイン領域修士1年の勝山祐衣です。
今回は「交流館の使い方会議〔前編〕」です。
協議会インタビューを経て
地域に入れてもらって活動をするにあたり、まずは協議会メンバーへのインタビューで印象的だった点を挙げてみた。
・自由に使っていいことになっているが、なかなか使われない
・管理の検討(イベントの運営・交流館の管理をどうしていくか?)
・子供を通して、親同士の繋がりが持てる。栄の新住民の方が関わるきっかけになるとよい
・長屋門のメンテナンス、活用の難しさ
まず、イベントの運営については、これまで協議会メンバーやその知り合いを中心に行なってきたということだった。これから関わる人の輪を広げていくことが目標の一つだ。
また、つくば市の旧市街地である栄地域とその周辺は、古くからの集落に住む人たちと新しく転入してきた人たちが混ざり合う場所である。地域の小学校や中学校に通う子ども伝いに、親どうしが知り合うというつながり方が、現状ではほとんどだという。学校やクラブ活動以外のきっかけの一つとして、交流館が機能したらいいね、という話も出てきた。
長屋門は、門の両側が部屋のようになっているものを指す。武家屋敷が発端と言われているが、のちに豊かな農家によっても多く建てられてきた。つくば市の栄は全国的にみても長屋門の多い地域であることは、意外と知られていない。
交流館のポテンシャル
次に、さくら交流館の場所や建物特性からポテンシャルを洗い出してみた。
・商店サクラヤと併設している
・屋根付きの入り口前スペース
・交流館から徒歩圏内の、見応えある長屋門や農家住宅
・向かいに製菓店がある
特にわたしが注目したのは、交流館入り口前のスペースだった。
建物の通り側はガラス張りだが、建物自体が少しセットバックしている。人が居ても、暗くて中の様子がほとんど見えないことが惜しいと感じていた。
シャッターが閉まっている左側が商店サクラヤ、右側が交流館。商店は15時からの営業。
入り口前のスペースは屋根があり、通り側を向いて座ると自転車に乗った近所の小学生、サイクリスト、散歩するおばあさんなど、さまざまな人が通りかかるのが分かる。
通りと交流館の空間のつなぎ方次第で、交流館への親しみがぐっと深まるのではないか?と想像した。
次回は、交流館の使い方会議〔後編〕をお届けする。
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