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<なぜ上郷には理美容店が多いのか?>前編〜地域の理美容店巡り〜

こんにちは。

筑波大学芸術専門学群3年の森西和佳子です。


私たち上郷チームは、これまで現地調査をするにあたって、ケーズグラフィックの野中和宏さんがデザインを担当された「上郷マップ」をもとに、地域の魅力を発見したり、地域の人と出会ったりしてきました。しかし、その上郷マップの中には、先生や私たち学生が不思議に感じていた謎がありました。それは、「上郷には理美容店がとても多い」ということです。確かに、マップを見てみると、そこには理美容店を示すハサミのマークがたくさん示されており、このような狭い範囲にこれだけの数があるのは少し多いような気がします。

そこで今回私はこの謎を解くべく、上郷にある理美容店を調査することにしました。



調査中にまず発見したのは、上郷市街地通りに面したビューティーサロンみつばさん。オレンジ色の屋根と可愛らしい看板が目を惹きます。

お店の中に入り、店主さんにお話を伺いましたが、接客中であったため、たくさんお話をすることはできませんでした。残念!

(しかし、このみつばさんには上郷市街地活性化協議会のリーダー小久保さんも通われているようです!地元の人々に愛されているお店なのだなと感じました。)


次に発見したのは、みつばさんから歩いて5分くらいのところで発見した、美容店ジョイさん。しかし、この日は日曜日で時間も夕方であったためか、既にお店は閉まっていました。とてもオシャレなお店であったので残念ですが、気持ちを切り替えて次のお店を探します!


だんだん日も暮れ、辺りが暗くなり始めてきたので急ぎ足。この日最後に見つけたのは理容室オーノさん。既にお店は閉まっていましたが、タイミングよく店主さんの息子さんが帰宅したため、中でお話を聞けることになりました。ラッキーです!


早速店主さんに事情をお話すると、たくさんのことを教えて頂くことができました。


理容室オーノさんは昭和2、30年ごろからこの上郷の地で理容店を経営しているそうです。現在の店主さんは2代目で、1代目は上郷の今とは別の場所にお店を構えていました。上郷地域の美容室として、昔から地域の人々に愛されている歴史のある美容室のようです。


現在店主さんのお年は70代でご高齢ですが、多くの趣味を持っていらっしゃいます。お店の入り口には店主さんご自身が制作されたひょうたん細工や、竹細工のようなものが飾ってありました。

何かを作ったり書いたりすることが得意だということで、書は段持ちで船も自分で作ってしまうほどだそうです。また、この夏甚大な被害をもたらした台風の際には、近くの壊れて建物の修理までされたそうです!とっても多彩な趣味と温かい心を持った素敵な方でした。



さて、上郷にはなぜ理美容展が多いのかという謎についてお聞きしましたが、店主さん第一声は「そんなに多いかな?」でした。

私はとても驚きましたが、その後のお話を聞くと少し納得できました。


まず、理容店と美容店は仕事の内容が異なるため(パーマができるかできないかなど)、2つを分けて考えればそこまで多い数ではないということ。

また、店主さんがお店を始めた頃には、上郷には理容店だけで14件ほどもありましたが、現在は6件ほどだそう。半分以上がなんらかの理由で店じまいをしてしまったそうです。店主さんからしたら、多いというよりは少なくなってきている感覚であったそうです。


店主さんには二人のお子さんがいるそうですが、お店は継がないとのこと。そのためオーノは現在の2代目でその長い歴史の幕を閉じることになります。上郷地域に長くあった理容室なので非常に勿体ないですが、地域の変化や時代の流れのため仕方のない事であるとおっしゃっていました。


今回の記事はここまで!次回は上郷に理美容店が多い理由について、オーノの店主さんからのお話から解明できたので、後編として詳しく記事にしたいと思います。

では、お楽しみに!!



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