こんにちは。筑波大学理工学群社会工学類3年の佐藤理貴です。
私は上郷のまちの魅力を探るべく、景観に着目して紹介をしていきます。今回は小貝川を軸とした上郷の水景をピックアップして紹介したいと思います。
(1)神社と川による水景
小貝川のほとりにひっそりと鎮座している神社があります。関東三大雷神の一社として奉られている金村別雷神社です。この神社は、堤防の外に境内がまるごと残っているという珍しい神社です。一見その立地や川の形状から、洪水被害が多発していそうな印象を持ちますが、一度もそのような被害を被ったことはないそうです。そのような、どこか不思議な力を感じる別雷神社について、昔の情景を思い描きながら歩いてみます。
そこで訪れたのが福雷橋(旧小貝橋)です。この橋はかつて多くの参拝者が参拝の際に渡ったものであり、人界から雷神の社のある地へと昇っていくような感覚を味わえたのではないでしょうか。現在は境内から少し離れた場所に橋が架けられており、かつてのような感覚を味わうことは難しいかもしれませんが、橋の中央に立つと神社や小貝川、筑波山を含めた景観を見渡すことができ、常総平野の広大さを感じることができます。上の写真は実際に橋の上に立つと見える景色です。どこか不思議で感慨深い風景でつい立ち止まってしまいました(曇っているときの景色もまた良い...)
(2)植物と池の織りなす水景
次に、上郷で身近に水景を楽しめる場所が川口公園です。川口公園は、小貝川の自然資源をモチーフに設計された公園で、複数の親水設備があります。特に、季節ごとに姿を変える植物と公園内をたゆたう水によって生み出される水景は心を洗ってくれます。
今回私が訪れたのはちょうど冬なので、緑の量は少なかったですが、3月にはモモ、4月にはサクラが咲くそうです。サクラも2種類が生育していて、1つはサクラの代名詞ソメイヨシノ。淡いピンクが美しく春の訪れを教えてくれます。2つ目はサトザクラ。ヤエザクラとも呼ばれていて、八重咲きという花びらが何重にも重なって咲く種類の桜です。ソメイヨシノの方が開花が早く、見頃が終わる頃にポンポンのようにヤエザクラが公園を彩るそうです。お花見に最適ですね。
また、川口公園内の水は濁りが少なく透明度が高いため、このように晴れている日は公園の植栽と青空を鏡のように反射て映し出します。
今回は水をテーマに上郷の風景を見てきましたが、水辺は場所や見方によっていろんな表情を見せてくれますね。水辺を風景として楽しめる、そんな冬ならではの楽しみ方が上郷ではたくさんできます。ぜひ、足を運んで冬の水景をたのしんでみてください。
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