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「ありもの」の街北条

〜今と昔をつなぐ北条の街〜

 こんにちは。芸術専門学群二年の梅田優菜です。

 私は北条へ7/8と7/15の2度訪れたのですがその際、北条は今と昔をつなぐ場所、現代にいながら過去にいるような雰囲気を感じる場所であると感じました。そんな雰囲気を感じた北条を、工芸領域を将来の専門分野の可能性の一つと考えている私が、工芸において重要な考えである「ありもの」の側面から見ていこうと思います。

(「ありもの」とは、その場、その地域にあるものを使って新しくモノを作るという考えのことです。)


 

 まず紹介したいものがこちら、八坂神社五輪塔です。なんと茨城県指定工芸品のようです。これは工芸領域志望の私は見逃してはいけませんね…。私が執筆したもう一つの記事で紹介した「釜揚うどん あおやま」を通り過ぎた後、住宅地をふらふらしていた際に出会いました。神社があるとついつい行ってみたくなってしまうのですが、日本人の性でしょうか。

 私は五輪塔という単語をはじめて見たので調べて見たところ、五輪塔とは、五つの石から構成されているお墓の一種のようです。それぞれの石には、下から地、水、火、風、空の意味が込められているだけでなく、石の形もそれぞれ、直角の四角形、円形、三角形、半円形、宝珠形と決められているみたいです。画像の看板の説明書きを読んで、階段の上にある実物に向かいます。

 


 一礼をしてから鳥居をくぐり少し急な階段を登って境内に入ります。ごく普通の地域の神社なのですがやや高いところにあるだけで何だか少しだけ特別なところにきたような気分になります。

 そのような雰囲気を感じながら足を奥に進めるとありました、五輪塔です。正直、え?これ?と思いました。ただただ石を積み上げただけではないか、と。しかしよくよく見続けるとその「ただただ石を積み上げた」感じが良いのだと気づきました。本来、石は直角や正円、整った形の三角形にはなりません。そのような形は人が手を加えて出来ます。八坂神社五輪塔は多くの手を加えずに、自然そのままから生み出されているのです。そこからはおおらかさ、優しさ、堂々とした雰囲気を制作の当時のまま感じることが出来ます。自然そのまま、いわば地域にある「ありもの」を生かした、地域に根づく工芸品だからこそ、現代もこの五輪塔が北条の重要な文化として親しまれているのだと思います。



 次に紹介したいものがこちら、「カフェポステン」です。他の記事でも紹介されている人気のお店なのですが、他の方々とは少し違った視点、つまり「ありもの」の視点から紹介したいと思います。

 カフェポステンは、かつて常陸北条郵便局という郵便局だったカフェです。(北条まちづくり振興会のおじいちゃんに教えていただきました!)お分かりですね、「ありもの」です。赤色と水色というやや北条の景観にはそぐわないような色を使用しているのに、全くそれを感じさせない、むしろ景観に馴染んでいる所以は、彩度の低い色という所以もあると思いますが、常陸北条郵便局という「ありもの」を改装しているところにあるのだと思いました。現代にいながら、過去の景色も体験できる素敵な場所です。

 以前2021年に投稿された記事の画像を見てみると、当時と外見は特に変わっていないようなので、数年後外見や雰囲気、地域での在り方などの変化が楽しみです。

(おしゃれな場所だったのでお菓子を購入した後、自分も入れて写真を撮影させていただきました!お菓子はもう一つの記事の最後で紹介していますのでぜひ見て見てください!)


過去「カフェポステン」を紹介した記事


 最後に紹介したいものがここ、「つくば道」です。つくば道もたくさん他の方々が紹介しているのですが、こちらも他の方々とは異なる「ありもの」の観点から紹介したいと思います。

画像はつくば道標石(しるべいし)です。つくば道の起点であることを教えてくれています。高さは3m以上あるらしくとてもわかりやすかったです。しかし、商店街の中急に現れた巨大なオブジェにもかかわらず圧迫感を感じなかったのは、石という地域の「ありもの」が素材であるからなのかも、と思いました。石の加工…私にもできるでしょうか、いつかやってみたいなと思います。

 それでは早速行けるとこまで登ってみます!


 登り始めてまず驚いたことが、綺麗な住宅が多いということです。以前の他の方が執筆していた記事を読んで道中には住宅があることは知っていたのですが、綺麗で庭の広い大きな住宅ばかりで驚きました。純粋に羨ましいです。

 そんなことを考えつつ、つくば道を登っているとあることに気づきました。それは、ずっと筑波山が見えている!ということです。建物や木などで一部が隠れることはありましたが、完全に隠れたことはなかったと思います(違ったらごめんなさい…)。

 昔から変わらない景色、将軍様も通った道を令和の時代に私が踏み締めていると考えるとなんだか不思議な気持ちになります。何年間もずっと北条を見守る筑波山。そんな筑波山も「ありもの」と捉えることができるのではないでしょうか。何年もじっと佇む筑波山を愛し、この景色をずっと見ていたい、近くで過ごしたい、そう考えた人々が北条に集まり、街を形成していったのではないか、と感じました。しているのかつくば道は筑波山神社へと繋がっているのですが、そこまで登る装備はしてきていないので、ある程度のところで引き返します。

 画像は起点と、引き返した場所から見える筑波山の比較です。だいぶ近づいたことがわかります。皆様もぜひ登ってみて、江戸時代の将軍も見た景色を体験してみてください!以前記事を書かれた際のつくば道とはあまり変化していないようでしたので、数年後数十年後の変化を確かめるために私もまた登ろうと思います。


過去「つくば道」を紹介した記事


 「ありもの」の側面から見る北条の街はいかがだったでしょうか。「ありもの」を使うことの良さの一つに、過去とのつながりを感じることができる、ということがあると思います。皆様もぜひ北条を訪れて過去とのつながりを感じてみてください!

 それではここまで読んでくださりありがとうございました。



参考資料

いいお墓. 五輪塔とは – 構造、歴史と成り立ち、お墓としての意義. 霊園・墓地のことなら「いいお墓」. https://guide.e-ohaka.com/column/news/gorintou/ . 最終閲覧日(2023/07/19)

カフェポステン. 古民家カフェ、 | カフェポステン. カフェポステン. https://www.cafe-posten.com . 最終閲覧日(2023/07/19)

つくば道 北条さんぽ. つくば道 北条さんぽ. 北条歴史手帖. https://old.tsukuba-hojo.jp/03historic_spot.php. 最終閲覧日(2023/07/19)


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